ヤガミ(7488)は高配当株として検討できるのか?

今回はヤガミについてご紹介いたします。のんびりのびのび育ってくれる銘柄なのでしょうか?まずは概要から。

  • 社名 株式会社ヤガミ
  • 設立 1966年3月
  • 本社 愛知県名古屋市中区丸の内三丁目2-29
  • 決算 4月20日
  • 上場 名証
  • 業種 卸売業

小・中・高等学校における理科実験器具や保健室・保健センター向けの設備器具などを取り扱っている専門商社です。名古屋証券取引所への単独上場でありかなりニッチな企業です。

この記事は執筆時点で知り得た情報を元に記載を行なっています。記事閲覧時点と状況が異なる場合がありますので、最終的に株式の購入についてはご自身で判断をお願いいたします。

配当金の推移

2013年からの配当金の推移と配当性向はどうでしょうか?

2013年から2023年で、11.2倍(平均増配率45%)へと配当金が成長しています!

近年は、配当性向50%付近を目標に配当金の額を決めており、配当金は多少の上下はあるものと思われます。。

有価証券報告書にも配当政策として、当期純利益に対する比率50%を目途にする、と記載してあります。

なお、配当金支払は年1回、6の予定です。

売上、営業利益率について

2013年からの売上と営業利益率はグラフのとおりです。

売上については上下しつつも全体として増加傾向です。主力である理化機器は、近年コロナ禍で滅菌器の特需があったため売り上げが上がっていますが、基本的には少子化の影響により大きな伸長はないと思われます。対策として学校教育のICT化に対応した商品の提供を進めるとのことですが、この辺りは今後伸びるとみるかそれぞれの考え方といえるでしょう。

一方で利益率はかなり高い数字を維持しています。稼ぐ力は十分あります!

EPS、ROEについて

EPS、ROEはグラフのとおりです。

業績は基本的に右肩上がりです。稼ぐ力は十分にあると言えます。

事業内容について

主な事業内容としては、小中高等学校への理化学機器設備や保健医科機器の販売を行なっている専門商社です。学校の理科室でよく見る顕微鏡やフラスコだけでなく、理科室の机(火が上がっても燃え広がらない)や棚などの什器も扱っています。また、保健室にあるベッドや体重計、AEDなども扱っており、学校に対して強い影響力を持っていると思います。

もちろん少子化により学校の統廃合が今後も進められると想定される中、ヤガミの経営は今後厳しくなっていくと考えることができます。しかし、コロナ禍の影響により教育現場がICT化により変わっていく兆しもあり、そのような商品がラインナップされていけば売り上げが伸長する可能性も秘めています。

投資は行うのか?

現在のところ株価は2,483円(2023年9月8日終値)で配当利回り4.99%、PER 14.00です。

現状では高配当株であることはもちろんPERから見ても割安といえます。少子化の影響もあり今後も事業が伸長していくかは疑問です。また、景気による影響は少なく、しばらくは安定的な配当は守られると想定します。

高利益を叩き出していますので、いますぐ経営悪化するとは考えにくいですが長期的に株を持ち続けるかは個人の考え方次第かと思います。

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