ケル(6919)は高配当株として検討できるのか?

今回はケルについてご紹介いたします。のんびりのびのび育ってくれる銘柄なのでしょうか?まずは概要から。

  • 社名 ケル株式会社
  • 設立 1962年4月
  • 本社 東京都多摩市永山6-17-7
  • 決算 3月末日
  • 上場 東証STD
  • 業種 電気機器

コネクタやソケットの製造販売主な事業です。コネクタ?ソケット?あまり聞きなじみのない言葉ですが、電気機械を動かすには必須の部品です。

この記事は執筆時点で知り得た情報を元に記載を行なっています。記事閲覧時点と状況が異なる場合がありますので、最終的に株式の購入についてはご自身で判断をお願いいたします。

配当金の推移

2013年からの配当金の推移と配当性向はどうでしょうか?

2013年から2023年で、3.96倍(平均増配率18%)へと配当金が成長しています!

一見するとどんどん配当金が上昇しているようですが、2022年の大増配が平均増配率を押し上げています。コロナ禍の影響もあり半導体が不足したタイミングで大きく業績を上げました。業績に応じて増配してくれるのは嬉しいことなのですが、急激な増加はその反動もあることも頭に置いておいたほうがよいと思います。

中期経営計画ではこのような記載があります。

  • 連結配当性向を40%以上とする。
ケル株式会社 中期経営計画

配当性向40%以上のみなので、業績によって配当金は変動すると考えたほうがよいでしょう。

なお、配当金支払は年2回、6月・12の予定です。

売上、営業利益率について

2013年からの売上と営業利益率はグラフのとおりです。

売上については増加傾向です。2023年は部品供給不足の前倒し受注と円安の影響により販売が好調でした。為替による影響により今後もどうなるか不安定であり、かつ前倒し受注がいつまでも続くとはいえないのでこの点も将来は不安定かと思われます。

一方で利益率はかなり高い数字を維持しています。稼ぐ力は十分あります!

EPS、ROEについて

EPS、ROEはグラフのとおりです。

近年かなり上昇しています。稼ぐ力はありますが、今後の推移が気になるところですね。

事業内容について

主な事業内容としては、コネクタ、ソケットの製造・販売を行なっています。身近なコネクタといえば、USBやLAN等の電子機器を繋げる部分です。皆さんも利用されているのでイメージが湧きやすいかと思います。しかし、ケルでは電子機器内部にある、マザーボード(基板)とCPU、メモリ、カメラ、ディスプレイなどのコネクタに携わっており、これはあらゆる機械に搭載されているものです。ケルのホームページを確認するだけでも、鉄道関連、金融端末(ATM)、カメラ、パチンコ、内視鏡、CT・MRIなどありとあらゆる分野の製品に対してアプローチしています。

ありとあらゆる分野への納品を行っているため、総崩れとなりにくいのは強みといえるでしょう。ただ、世界への売り上げ比率が42%と高く、為替に影響されやすいのは弱みになり得ます。投資するタイミングは重要と言えるでしょう。

投資は行うのか?

現在のところ株価は1,873円(2023年6月30日終値)で配当利回り5.07%、PER 10.01です。

現状では高配当株であることはもちろんPERから見ても割安といえます。ただ、海外への売り上げ比率が高く、為替による影響をかなり受けます。現在のところ円安が続いているため経営状況は問題ないと思われますが、今後米国の動向次第ではどのようになるかは分かりません。

あらゆる分野への販売が行われているため総崩れはしにくいでしょう。現在でも十分投資する価値はあるのかな?と判断します。

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